葬儀をあげるお金がない。あげてくれる人もいない。
葬儀信託プラン
お客様名 | K・S様(男性) |
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ご年齢 | ご相談時72歳 |
介護度 | 認定受けていない |
親族状況 | 長女(疎遠) |
きっかけ
通院されている病院のソーシャルワーカーよりご相談。
末期ガンで余命がひと月程度の方の死後事務を頼めないか?とのこと。
親族はいるが、関わり合いを持ちたくないと言っており、医療費、葬儀代なども出せないとのこと。
後日、主治医を含めてご本人と面談をすることになりました。
はじめて
面談当日、約束の時間に来られない。20分ほどお待ちしていると、救急の方から連絡がありご本人様が救急車で運ばれたとのこと。
緊急入院することになり、主治医から余命5日との宣告。
翌日、通帳などをお預かりするための財産管理契約と死後事務委任契約を結んでいただき、現金、通帳、お部屋のカギなどをお預かりする。
葬儀代に充てる金銭が足らないので、病院のほうから保護課に連絡していただき、葬儀は葬祭扶助で出してもらえることになりました。
5日後
主治医の宣告通り、5日後の未明お亡くなりになりました。
翌朝、医療費の支払いをし、衣服などを引き取って帰る。
火葬の後、遺骨は市営の合祀墓に埋葬されることに。
それから2日後
親族の方からご連絡があり、遺骨を引き取りたいとのこと。
葬祭扶助を受けるには、ご本人の通帳、お財布など財産物は全てお渡しするのが決まりでその後であれば、遺骨の引き取りはOKとのことでした。
お会いしました
親族の方とお話してみると、いろいろな事情がおありでした。
お亡くなりになられた後は少し心境が変化し、ご遺骨を故郷のお墓に入れてあげたいと思われたようです。相続もされることになりました。
互助会の解約金や未支給年金、埋葬費などの手続きの結果、葬儀代をお支払いしてもお金が少しですが残りました。
当社団からの主な支援
- 葬儀信託プラン
- 財産管理契約(金銭・通帳のお預かり)
- 行政手続き
- 医療費、各所への支払い
- 未支給年金受け取り手続き(国民年金・企業年金)
- 埋葬費の申請(国保)
- 自宅整理支援
- 互助会の解約手続き
担当者からのコメント
こんなに短いお付き合いは初めての経験で、当初、親族の方とも連絡が取れない状態だったこともあり、心情的につらいものがありました。
お話をさせていただいた結果、相続をされることになり、ご本人が乗られていた車も引き取っていただき大変助かりました。
ただ、相続されるか迷われていた頃は、親族の方と保護課や葬儀社との間にはさまれることもあり、手続きも進められず、大変でした。