通帳をなくしてしまい、お金が下ろせない。

財産管理

お客様名 K・I様(女性)
ご年齢 ご相談時86歳
介護度 要介護3
親族状況 兄弟と折り合い悪く疎遠。甥っ子夫婦とのみ交流あり。

きっかけ

包括支援センターよりご相談いただきました。
持ち家のお一人暮らし。金銭面の管理ができず、手元にお金がない。
ご近所の方にお米や野菜をもらって生活されている。通帳などの管理も含めて財産管理をお願いできないか。

はじめて

ケアマネさんとご自宅へ訪問。掃除が日課だそうで、とても綺麗にされていました。
ただ、栄養不足でやせており、入浴もされていないよう。
通帳をタンスなどにしまいこんで忘れてしまい、お金の引き出しができない状態。

まず

本人の了解を取り、お部屋の捜索。銀行の通帳や、ハンコなどが見つかりました。
ケアマネさんと3人で、ゆうちょ銀行の通帳再発行および印鑑の登録。
年金振込用の通帳から現金を引き出し、自由に使えるようになりました。

そのご

お金は自由に使えるようになりましたが、足がお悪くご自宅での生活は難しい状態。
ただ、ご自身で購入された自宅に愛着があり、施設入居には消極的。
ケアマネさんが、まずデイサービスをオススメしたところ、殊の外気に入ってくださり、スムーズに同施設のグループホームに入所されることになりました。

いま

グループホームにも馴染まれて、平穏な日々を過ごされています。
朝から晩まで働き通しで頑張って購入されたご自宅は現在、ご親戚の方がお住まいです。

当社団からの主な支援

  • 財産管理契約(金銭、通帳の管理・家計簿・施設費用の支払い)  
  • 行政への手続代行(転居届など) 
  • 自宅整理支援
  • 賃貸契約書作成(ご自宅)  
  • 各種解約手続き(電話・NHK・災害保険など)    
  • 入院保険代行申請

担当者からのコメント

最初にお会いしたとき、とても痩せてらっしゃっていて髪の毛も伸び放題でした。
昔、競輪場で働き、夜も飲み屋の皿洗いをされて必死でお金を貯めて、この家を買ったと繰り返し繰り返しお話されていたことをよく覚えています。
今はとても血色が良く、大好きなお家も親戚の方がお住まいになられていることで、安心されており、私も嬉しく感じます。